浄智寺|鎌倉五山第四位。自然に溶け込むお寺に癒され体験。

鎌倉の神社・お寺















江のくん
江のくん
江ノ島大好きカモメの江のくんです。
Twitter(@syounanblog)もやってます。見に来てね。

浄智寺は、苔むした石段と、緑に覆われた自然そのものを味わえるお寺です。

鎌倉五山第四位の位をもち、最盛期には、かなりの規模を誇るお寺でした。

当時の建物は現在ほとんど残っていません。

そのため比較的コンパクトな境内ですが、見どころはたくさんあります。

また、江ノ島鎌倉七福神のひとつ布袋尊は浄智寺境内にあります。

浄智寺の布袋尊はとても愛らしく、見る人の心を和ませます。

見どころいっぱいの浄智寺、

分かりやすく見どころを凝縮してご説明をしていきます。







1.浄智寺について

浄智寺について

浄智寺は、鎌倉幕府第5代執権北条時頼の三男である北条宗政が亡くなった折、その菩提を弔うために1281年頃に創建されました

当時は中国(宋)からの渡来僧も多く、最盛期には七堂伽藍を備え、塔頭も11寺院に達しました。現存する鐘楼門(しょうろうもん)や本堂の様子などより、「宋風」という当時の中国の様式をうかがうことが出来ます。

本尊の木造三世仏座像は神奈川県の重要文化財に指定されています。また「木造地蔵坐像」(国指定重要文化財)や「木造韋駄天立像」(市指定重要文化財)は鎌倉国宝館におさめられています

境内は国の史跡に指定され、寺域は源氏山ハイキングコースにある天柱峰まで広がっています。その境地は昭和の初めから文化人に好まれ、映画監督小津安二郎、日本画家小倉遊亀などが暮らしていました。境内の墓所には作家澁澤龍彦など、文人たちが眠っています。

※浄智寺公式ホームページより抜粋

江のくん
江のくん
とにかく寺院としての規模が大きかった浄智寺。当時の中国(宋)からの渡来僧も多かったことが、現存ずる建築物からもわかります。

浄智寺って、ここがすごい!まとめ

①複数の霊場を持っている

・鎌倉三十三観音霊場第31番

・鎌倉地蔵尊霊場第12番

・鎌倉十三仏霊場第六番(弥勒菩薩)

たくさんの霊場になっている浄智寺。

実際、境内に入ると自然の力を感じさせる場所がいくつもあります。

②鎌倉江ノ島七福神の一つ

境内には、コミカルなお姿で人気のある「布袋尊」が祀られています。

③東国花の寺百ヶ寺鎌倉9番

心に花を咲かせてほしいと願いによって結成され、関東1都6県の「花の寺」と称される寺院の一つに加盟しています。

東国花の寺百ヶ寺の公式ページはこちら

④鎌倉十井のひとつ

境内の入り口には鎌倉十井のひとつ「甘露の井」があります。

⑤鎌倉五山のひとつ

浄智寺は、鎌倉五山の第四位に位置付けられた寺院です。

現在は、当時の一部の建物が残されているのみですが、当時はかなり大きな寺院でした。

情報が多すぎて、把握できないくらい。とにかく浄智寺って、すごいんだっなーってことは分かりますね。
ユイさん
ユイさん

浄智寺ゆかりの文人

・磯田光一(文芸評論家・墓所)

・澁澤龍彦(仏文学者、評論家、小説家・墓所)

・島木健作(小説家、墓所)

鎌倉は、文士さんも多く住んでいました。
鎌倉の風土と文学の相性が良いのでしょうね。
ユイさん
ユイさん







2.惣門

境内の入り口の様子です。

橋の下には、きれいな水が流れているのが印象的です。

石橋を渡った先、左手側には、

鎌倉十井のひとつ「甘露の井」があります。

入り口から自然の気配をたっぷりと感じさせる浄智寺。

江のくん
江のくん
それじゃあ、門をくぐって浄智寺の中に入りましょう。

3.鐘楼門

長く続く石段の向こうには「山門」が見えてきました。

石段にも味がありますね。

浄智寺の山門です。

「鐘楼門」といいます。

中国式の小楼門の二階には「梵鐘」が吊るされています。

かなり珍しいタイプの山門です。
みなさんも浄智寺に行ったときは、まじまじと見てください。
江のくん
江のくん







4.曇華殿(どんげでん)

浄智寺の仏殿を「曇華殿(どんげでん)」といいます。

”曇華”という言葉は、珍しく貴重であることを表しているのだそうです。

そして、曇華殿の中をのぞくと…、

三世仏坐像

中をのぞくと、室町時代に作られた「三世仏坐像」があります。

こちらは県の重要文化財です。

左からそれぞれ、

阿弥陀如来(過去)

釈迦如来(現在)

弥勒如来(未来)

を現した坐像です。

江のくん
江のくん
仏像が時間を表しているなんて、なんだか哲学的でもあり、芸術的でもあり…。素敵ですね。

5.書院

書院は遠くから眺めるかたちでの参拝となります。

書院の屋根は、からぶき屋根です。建物と自然が見事にまじりあい、目が心地よいです。
ユイさん
ユイさん

子安観音

書院が見られる道の近くに、子安観音が木の根元に立っています。

江のくん
江のくん
なんだか、独特の魅力を感じます。
少し、西洋風にも感じるのは、江のくんだけ?







6.竹の道

書院が見える道をまっすぐ進むと、正面には竹の道に入ります。

書院の外側の道をぐるっと回り込むようにして歩きます。

江のくん
江のくん
短い区間で次から次へと景色が変わるのが、浄智寺の面白いところだなあ。

7.横井戸

竹の道を通り抜けると、水くみ場に出ます。

お墓参りの時に使用される水は、こちらでくみます。

江のくん
江のくん
味があるよね!

水汲み場から左手に進むと、苔むしたお墓が並んでいるのが見えます。

この辺りは、晴れていても湿度が高くしっとりとした空気が感じられます。
ユイさん
ユイさん

奥まで進むと「横井戸」が見られます。

かなり古い、と立て看板に書かれていますが、どのくらい古いのでしょうか。

江のくん
江のくん
余裕で数百年前のものなんでしょうね。
蝙蝠が住んでいたなんて、浄智寺、ワイルドです。

8.やぐら

道なりに進んでいくと、今度はやぐらが見えてきます。

看板によると、

「住まい」→「墓所」→「倉庫」→「薪置き場」

という変遷があったのだそうです。

タヌキの置き物が、気になります。
ユイさん
ユイさん

こんなところが住み家にもなっていたんですね。

いったいどれくらい昔の話なんでしょうね。







9.江の島鎌倉七福神布袋尊

今度は洞窟がありました。

くぐり抜けると…

広い空間に出ます。

奥にはコミカルで愛嬌のある「布袋尊」がいます。

江のくん
江のくん
おなかのところだけ、色が変わってる?

みなさん布袋尊のところへ向かうようで、割と列ができているのを見かけます。

並んで自分の番が来たら、みなさん布袋尊のおなかをすりすり。

どうやら、おなかをなでると「元気になれる」ご利益がもらえるのだそうです。

布袋尊は、中国禅僧の布袋和尚を神格化したものです。また、弥勒菩薩の化身ともいわれています。
ユイさん
ユイさん

10.ご朱印所

道なりに歩いて来たら、最後に到着するのが御朱印所です。

先ほど見えた書院の裏側に当たります。







11.浄智寺のあじさい、本当のところは…

浄智寺に咲くあじさいの紹介

浄智寺の惣門前にあるあじさいです。

あじさいとの組み合わせがなかなかいいですね。

こちらは、書院が見える道の、子安観音の近くに咲いているあじさいです。

と、このように浄智寺はあじさいが咲いています。

けれど、ぶっちゃけこんなもんです。

浄智寺のあじさいの本当

こんなもん、というのは、咲いているあじさいのことです。

江のくん
江のくん
正直、全然あじさいは少ないよ。

なんでわざわざそんなことをお伝えするのかというと、

ネット検索で、浄智寺を検索すると、「あじさい」のキーワードが割と予測検索に登場するんです。

検索している人が多いってことはつまり、

梅雨時は紫陽花を求めて浄智寺に来る方が多いってことです。

けれど、正直あじさい目的で浄智寺に行ったら、ガッカリします。

だって、あじさい少ないもん。

なので、あじさいが目的で浄智寺に行くのなら、他の神社・お寺に行く方がおススメだと江のくんは考えています。

実際北鎌倉周辺はあじさいの宝庫です。

あじさいパラダイスの中、あえて浄智寺を選択する必要はないです。

また、北鎌倉のあじさい情報が知りたい方は【こちら】でご案内しております。

どうぞ、ご覧ください。

とはいえ、もちろん浄智寺は魅力的なスポット目白押し。

なので、あじさい関係なく見に行きたい方は、拝観されることを強くお勧めいたします

12.アクセス・拝観時間など

基本情報

住所:〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内1402

電話番号:0467-22-3943

拝観時間:9:00~16:30

拝観料:大人200円 子供100円

お休み:なし

専用駐車場:あり(無料:スペースは15台ほど)

公式ホームページ⇒【クリックで移動します】

アクセス

北鎌倉駅より徒歩6分ほどです。







13.まとめ|自然の中にあるお寺

浄智寺のまとめ・複数の霊場、江ノ島鎌倉7福神など

・鎌倉五山第四位

・当時は規模が大きかったが、現在はコンパクトになった

・重要文化財の「三世仏坐像」を拝観できる

・あじさいが、実はあまり咲いていない

見どころは多いのに、規模は比較的小さめな浄智寺。

自然の中にあるお寺なので、散策していると気持ちが整ってくる感覚があります。

数々の霊場をかねそろえており、

境内の自然の景色の美しさを考えれば、

パワーをもらえる場所なのも納得です。

布袋尊のかわいさも浄智寺の魅力の一つ。

訪れた際は、ぜひおなかをなでてみてください。

江のくん
江のくん
江のくんは、これでもかっ、ってくらいに布袋尊のおなかをなでまくりました。そして、元気に生きてる!